2019年の春に今上(平成)天皇の退位、そして現在の皇太子が新天皇として即位をする。
この事で私が気になるのは祝日の変更。
退位後は5月に10連休という話もあるが次世代の天皇(今の皇太子)誕生日は2月23日。
ツイッターなどで現在の天皇誕生日が平日になってしまう事で祝日を減らすななどと騒いでいる人もいるが、減るわけでなく日付の変更だけであって減るわけではない。
歴代天皇の誕生日はどうなった??
本当の歴代の天皇誕生日を追いかけると凄まじい量なのでここでは近代国家成立後の明治から昭和まで見ていってみよう。
明治天皇
明治天皇の誕生日は11月3日。
現在では文化の日となっている。
ちなみに日本国憲法が公布された日だが、憲法記念日は5月3日。
昭和初期は明治節として祝日であったが、昭和23よりは文化の日として定められた。
皇居にて文化勲章の親授式が行われていて現在の日本国民にも馴染みはある。
大正天皇
大正天皇の誕生日は8月31日。
現在は祝日では無い。
この大正天皇在位中はもちろん天皇誕生日(祝日)はあった。しかし、その際の式典は即位の年と次の年のみ8月31日に行われただけで3年目よりは暑さのせいで10月31日に行われたそうだ。
この日が現在の祝日で無いことには色々な要因があり、当時はヨーロッパ各国でも君主制が揺らぎ日本でも大正デモクラシーなど労働者が力を持ち出した頃。
健康状態が良好では無かった大正天皇には摂政(昭和天皇)がおかれ政府は国内の秩序維持に重きを置いたようだ。
そして新たに天皇に即位した昭和天皇に関心が向くように大正天皇の記念日を設定しなかったなんて話もあるようだ。
ちなみに天皇家の家内行事の宮中祭祀には大正天皇例祭はもちろんある。行われる日は崩御した日は12月25日。
つまり天皇家のクリスマスは大正天皇例祭を行われている訳である。
昭和天皇
昭和天皇の誕生日は4月29日。
現在は昭和の日として祝日。
ゴールデンウィークを構成するうちの1日として現在でも馴染み深い。
この祝日の意味合いとしてはゴールデンウィークを構成する1日としてすでに国民に馴染み深かった為に、平日の変更は望ましくは無かった事も理由の一つに挙げられる。
現在、平成天皇の退位後の12月23日が平日になる事を疑問視する声もあるが、特別に昭和を持ち上げたりしている訳では無いようだ。
連休の維持の為という訳だ。
ちなみに昭和の日の以前の呼び名は博学であった昭和天皇にちなんだみどりの日だが他の意見には科学の日もあったようだ。
このエピソードだけでもいかに昭和天皇が博学であったか分かるエピソードだ。
荒俣宏が昭和天皇を最後の博学者とまで評した事もある程。
まとめ
次期天皇の誕生日は2月23日。
祝日としては現在の年末の慌ただしい時期よりは良いかもしれない。
ついでに調べてみたら悠仁親王の誕生日は9月6日だった。
9月は敬老の日、秋分の日と祝日があるがいつかもう1日増えるのだろう。