はっきり言ってIT関係やWEB関係の世界の事は分からない事が多い。
ましてハッキングなんて何がどうなってそーなるのか?分からないが、この漫画で覗き見る事が出来たと思う。
私はこの漫画が平積みされている時はてっきり
「料理漫画かー」と前を素通りしていた。
ふとした時に連載中であるスピリッツで見かけて自分の勘違いにようやく気付いた。
で、一巻を手にとってみたらそのまま既刊中(2017/11月)の13巻を一気に読んでしまった。
しかも1日で・・
(19巻で見事に完結を迎えた。終盤は主人公の成長と共にスケールが大きくなっていく展開がたまらない。)
王様達のヴァイキングあらすじ
2013年5月7日、浅草の取り壊し寸前のビデオ屋での“怪物”と“天使”の邂逅が、大航海の始まりだった。天涯孤独の天才ハッカー・是枝一希が、エンジェル投資家・坂井大輔に導かれ、数々のサイバー事件を解決していくうちに、信頼できる仲間を得て、才能を大きく開花させる、その成長の航跡を描く。
Wikipediaより引用
あらすじを補足
この主人公、是枝一希はオドオドとした青年。
いうなれば分かりやすい社会不適合者。
コンビニバイトもロクに務まらず私生活は犬の256(ニゴロ)と唯一の友人ともいえる加藤 剛(アダ名・ゴリラくん)とくらいしか接する事もない。
このオドオドした是枝一希、実は恐ろしい程の技術と速さを持ったハッキングのスキルの持ち主。いざハッキングとなると人格まで変わってしまうほどの集中力。
そんな彼とエンジェル投資家・坂井大輔は出会い、彼に投資をする事に決めたのだが・・
作品詳細
ビッグコミックスピリッツにて連載。
作者は、さだやす。ストーリーの協力・深見真。
この、さだやすとは変わった名前だなとふと調べると、なんとなんと私も愛読していた[ああ播磨灘]などを描いているあのさだやす圭の息子だった。
絵柄は似てないが線は似ているのかも・・。
すくなくとも播磨灘感は薄い。
漫画を描く才能があったのか、環境がそうさせたのか親子二代でちゃんとした漫画家とは珍しい。
ちなみに二世漫画家として最近、噂されているのは刃牙の板垣恵介の娘の描いている漫画が有名。
王様達のヴァイキング感想
素直におもしろい。
この漫画の軸にあるハッキングという技術、良いイメージなんて無い。
しかし、この漫画で少しだけイメージは変わった。(もちろん犯罪としてのイメージは変わらないが)
イメージの変わった部分とは競技性をもっていると言う面。
実際に読んで貰えばわかりやすいが、おそろしくスリリングだ。
このハッカー達がネット上でやりあう時は完全にオフェンスとディフェンスのゲームを見るようだし、超絶早口で会話でもしているかの様にキーボードを叩きまくる。
また、コードを見て気持ち悪いなどと、まるで音楽家が楽譜を見て頭の中で音がなっているかの様な描写は秀逸。
連載が進むにつれどんどん扱うスケールも国家間の問題にまで発展していきとにかく読んでいて続きが気になる。
まったくPCをいじらない、WEBもITもサッパリ分からん!という人間でも十分に楽しめる漫画。
あと、巻末に専門用語の解説などあって、1冊づつの読み応えは十分。
豆知識的に色々な事を知れて面白い。
例えば主人公の飼い犬の256(ニゴロ)。
256という数字にどんな意味が有るかと言えば
コンピュータの世界では0と1の2進法で数字を表現します。この0か1かを表す最小単位を1bit(ビット)といいます。また8bitを1byte(バイト)といいます。1byteでは、負の数を考えないやり方では、0から255まで合計256種類の数字を表現することができます(2の8乗=256)。こういう理由で256はコンピュータの世界ではキリのいい数字と見なされることになります。
ヤフー知恵袋より引用
さっぱり分からん・・・
が、なんだか知的な気分だ!!とでも言っておこう。
他にも普段の生活で中々知り得ないマミアックな事が盛りだくさんに書いてあって読んでいて面白かったしストーリーも面白い漫画だ。
さらに、何かと身の回りのPC関係のセキュリティは考えるには良い漫画だと思う。
と、ある漫画家が
「仕事したくないな・・」
と思ったときは闇金ウシジマくんを読んで、金の無い恐怖を覚えて仕事すると言っていたが、PCのセキュリティって面倒くさいな・・て時に王様達のヴァイキングを読めば自然に、SNSのパスワードくらいは変更するようになるかもしれない・・
マトメ
この漫画を読んで少しはPCに詳しくなりたい!と思ったが、今の所は依然よく分からないままである。(ただしパスワードは、より難解なモノに変えた・・)
ネットの深部(暗部と言っても良い)を垣間見れるおもしろい漫画。
是非、読んでみるべし。
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