ジャンク・ランク・ファミリー全巻のあらすじとその感想(随時更新)

(2018/6/20 4巻の簡単なあらすじと感想追記)

ヤンキー漫画界の巨匠、高橋ヒロシのジャンクランクファミリー。

ちなみにヒロシという名のヤンキー漫画の巨匠はもう一人いて、バッドボーイズを描いた田中宏(タナカヒロシ)。

ヤンキー漫画を愛する人々は愛着を込めて、Wヒロシと言ったりするそーな。

 

ちなみに個人的に高橋ヒロシといえば、最近みて面白かったのは実写版のQP


原作・高橋ヒロシ、監督・三池崇史と映画版クローズのタッグそのままのドラマ版。

我妻涼が主人公でかなりアウトローな香りのする内容でファンならみておいて損はないだろう。

ちなみにhuluの2週間お試し期間で十分見られる長さなのでオススメである。

 

 

さてさて、早速ジャンクランクファミリーの感想を一巻づつ書いて行きたい。

今作はなんと今までにない学校という舞台から距離を置いて世紀末感たっぷりの荒野が舞台。

さらにはゾンビまで出てくるサバイバルエッセンスが強い内容だが内容は如何に!?

 

ジャンクランクファミリーの作品情報と作者情報

作者は先程も書いたが高橋ヒロシ。

連載はヤングチャンピオンコミックスにて。

高校生、もしくはの抗争を描かしたらこれ以上の漫画家はいない。

ヤンキー漫画の歴史でも高橋ヒロシ以前と以降で空気感は変わったと思われる。

私の印象では、最近はアシスタントの作品も多数出版されており、どの作品も高橋節を感じさせるモノが多い。

今となれば高橋チルドレン達がヤンキー漫画界を牽引していくのかもしれない。

 

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ジャンクランクファミリー1巻のあらすじ

文明が完全崩壊した世界。一滴の水、一掬いの油を巡り人間は殺し合う。そんな砂塵が煙る殺伐とした時代で「ジャンク・ランク・ファミリー」も生き抜いていた。強き絆で結ばれた、すげぇ頭が率いる5人の男達。物語はそのファミリーと荒野を彷徨う少年との極限状態の出会いから始まる。最高の男達、その凱歌を聞け…。

公式サイトより引用

あらすじの補足

世界中が、巨大地震と戦争で破壊され、放射能に科学物質は漏れだし地球という星は汚染されてしまった。生き残った人々は秩序の無い世界で暮らしている。

主人公のルカは16歳、ベベルズという集団から逃れている所をジャンクランクファミリーという6人組に助けられて行動を共にするようになった。

 

主要キャラの説明

ルカ

主人公、彼を軸に物語が進む。やさしいキャラだが強気な所もあり殺された祖父の復讐を果たしたが、それがキッカケで追われる身に。

そこをジャンクランクファミリーに助けられ、行動を共にするようになる。

シャチ

グループのリーダー。カリスマ性も実力も兼ね備えた男。まさしくファミリーの為にいきていると言った感じ。

シド

副リーダーで弓の達人。

ファミリーの事を第一に考え、仲間思い。見た目はクールそうだがルカに靴を調達したりと心優しい。

ターボ

いつもマスクをしていて分からないが黒人の血が流れている。両親も自分の年齢も分からない。彼もジャンクランクファミリーに助けられ行動を共にするようになった。ルカが一番最初に心を開いた人物。

足が早く偵察や伝令の得意なキャラ

ケチャップ

食料係で食糧難の時代にデブと言われる体型を維持。良くわからない肉をこっそりファミリーに提供してみたりする。

またメカニックの一面も持つ。全体的にコミカルなキャラ。

 

ピピとポポ

いつも二人で行動し、二人で連携しての戦いが得意。

なぜかふたりとも笑顔の書いてあるお面を付けている。

ジャンクランクファミリー1巻感想

初っ端から今までの高橋ヒロシの世界観とは違い、荒野から始まる。

この設定、分かりやすく説明するとマッドマックス、北斗の拳、ウォーキングデッド、バイオハザードがごった煮になった世界観。

ジャンクランクファミリー・一巻より

ちなみに黒目と呼ばれるゾンビ?は集団で意思なさげに動き人を襲う。

はっきり言ってしまえば人間なんてとうに存在できると思えない。

そんな世界で男達はたくましくファミリーを結成したくましく生きている。

ちょっと設定に無茶があるのでは・・・と思ったが読んで見れば、思ったより違和感は無かった。

登場キャラ達はやはり高橋ヒロシの描く男達のままで、魅力的。

相変わらず女性キャラは徹底的に出てこないのも、この作者らしさがある。

一巻の話のテンポは早く主要キャラの明確な設定はまだ見えてこない部分もあるが、とにかく皆がファミリーを大切にしている事がよく分かる。

1巻では全体的には主人公のルカがファミリーの仲間に入っていく過程が描かれていてる。

友情の芽生えるシーンは男のぶっきらぼうな中で築かれる友情が伝わってくる。

この独特な友情の構築はヤンキー漫画を書いてきた高橋ヒロシならではのおもしろさ。

ジャンクランクファミリー2巻あらすじ

ザボ・ローチェのアジトに監禁され暴行を受けるシド。顔は痛々しく腫れ上がり、命の危険が刻一刻と迫る。緊迫した状況のなか、その男は単身で現れた。「ジャンク・ランク・ファミリー」の頭・シャチ。シドはその登場を確信していたかの様に微笑む。2人がルカの前で見せつける圧倒的な強さと絆の固さ。それは彼らが荒野をどう生き抜いてきたかを雄弁に語っていた…。
荒野に咲く7つの絆。極限世界だからこそ、男達は鮮烈な輝きを放つのだ。

公式サイトより引用

ジャンクランクファミリー 2巻感想

本格的に主人公のルカは仲間と認められ、いよいよ抗争が始まってくる。

弱肉強食の世界での集団の戦い、クローズなどと違って武器なども多数登場するこの漫画。

しかし、2巻の冒頭では集団との肉弾戦が描かれていてリーダーのシャチの強さは圧倒的で格好良いとしかいいようがない。

本当にクローズやワーストなどの戦闘シーンの熱さはそのまま引き継がれている。

また、敵であったザボ・ローチェと共同作業で水を得るシーンでは喧嘩してからの友情が芽生えるシーンは良かった。

ジャンクランクファミリー・2巻より

あと黒目とよばれるゾンビ達の習性などは謎が多いがストーリー的には大丈夫だろうか?

このままではただのストーリー作りの為のただの便利アイテム感が強いのだが・・

まぁ、それは置いといて、ラストシーンでは主人公・ルカを追いかけるベベルズがいよいよ仕掛けてきて続きが気になる終わり方だった。

ジャンクランクファミリー3巻あらすじ

荒廃した世界も、敵ばかりではなかった。共同作業を通じて「信頼」を培ったジャンク・ランク・ファミリーとザボ・ローチェ。焚火を囲み酒を酌み交わすその姿はまるで1つのファミリーの様であった。
しかし、それは突然起こってしまった。殺しの集団・ベベルズ来襲。ザボの3人に迫る命の危機。この荒野はどれだけ、人の血を求めるのか……。

公式サイトより引用

 

ジャンクランクファミリー3巻感想

友情の芽生えたザボ・ローチェのメンバー(ルーズとバリン)が殺された事により、いよいよ派手な戦闘が開始された。

怒りのピピとポポの連携して戦いは悪魔的な強さで読んでいて爽快。

ジャンクランクファミリー・3巻より

さらにトラックを横転させたりと、今までの高橋ヒロシの描いていたどの漫画よりも派手な戦闘シーンである。

あと、どうもこの世界観の中では火薬は殆ど登場しない。アナログ的な武器での戦いが主なようだ。

最後にいよいよシャチの戦闘が始まるが、この部分の盛り上げ方はいかにも高橋ヒロシの描くヤンキー漫画といった感じで男の一騎打ちの美学がよく描かれていると思う。

ジャンクランクファミリー3巻あらすじ

ベベルズとジャンク・ランク・ファミリーの死闘。敗北は、即ち死あるのみ。それが荒野の掟。×××のシンボルマークの誇りを背負い、ジャンク・ランク・ファミリーは存在の全てを賭けて総力戦に挑む。
くたばるのはお前か、俺か。

公式サイトより引用

ジャンクランクファミリー4巻感想

この巻ではいよいよ明らかな殺し合いが起こる。

例えばわかりやすいのはこのシーン。

ヤンキー漫画との違いが明確になった描写だ。

やはり設定は荒廃した世の中だという事が分かる。

面白かったのは意外なキャラがジャンク・ランク・ファミリー最強だという事が分かった。

あとこの巻では新たなる他のグループの存在も明らかになり、ジャンク・ランク・ファミリーとの関係性がどうなっていくのか今後もまだまだ波乱は薫る展開だったのだが・・・。

 

 

まとめ

ジャンク・ランク・ファミリーは今までよりも実験的な設定で描いているが、描かれる男たちは、武器を持とうが、ゾンビが出現しようが高橋ヒロシが今まで築いてきた男の描き方そのままである。