ふと見かけた情報サイトで知ったのだが漫画I”sが実写化するようだ。
女性キャラの配役などの情報はまだ出ていないようだがイメージが崩れなければいいのだが・・。
I”sは純愛漫画の最高峰。桂正和の描写力にも注目
連載は週間少年ジャンプ。人気もあってノベライズやゲーム化もされいる。
桂正和といえばとにかく女の子をかくのが上手い。そしてとにかくSFを書く事に長けている。
さらに純愛でエロの描写は凄い。
恋愛、いや性的な部分にも無頓着な世代も読む少年ジャンプにおいてエロス担当としての実績は、どのエロを担当した漫画家よりも大きいと思う。
とくにジャンプ黄金期に書き上げた電影少女は少年誌にしては過激過ぎな部分もあり現在では絵や内容が差し替えられている部分も多い。しかし大切なのは電影少女のテーマは源流にピュアな恋愛である。
で、I”sは桂正和の得意とする所であるSFの部分は一切ない。電影少女にはあった過激なエロスもない。
というわけで残るのはピュアな恋愛である。
この携帯さえまだ誰しもが持っていない時代の高校生の恋愛が描かれている。
もちろん登場する女子はどれも可愛らしい。
そして、前作の電影少女と同じく主人公は少し恋愛に引っ込み思案な男子高校生。
可愛い女の子を描く事はもちろん、恋愛に引っ込み思案な男子高校生の描写が上手いのも桂正和の特徴かもしれない。
特にI”sでは主人公の感情の描写のこだわりが強いと思う。
他の作品にはない主人公の恋愛のモヤモヤとした部分の綿密な描写により感情移入しやすく少年ジャンプ史上恋愛マンガの最高峰と思う。
I”sの簡単なストーリー
高校二年生から卒業後一年を描いた作品。
主人公の高校2年生瀬戸一貴(せと いちたか)は同じクラスの葦月伊織(よしづき いおり)に1年生の頃から恋心を抱いているのだが・・・。徐々に二人の距離を縮まっていく。
しかし二人が結ばれるまでには、幼馴染の秋葉いつきとの間で気持ちが揺れ動いたり、下級生の磯崎泉からもアプローチされる。
さらに、ようやく結ばれた二人だが、葦月伊織は芸能活動、瀬戸一貴は浪人生と格差が生じる。
ここで二人にはふたたびどうにもならない距離が再び出来てしまうのだだが・・
なかなか丁度いいあらすじの紹介文が無かったので自分で書いてみた。
Wikipediaのあらすじはほぼ全編の解説がかいてあった。詳しく知りたい方はそちらを読んでみても良いかもしれない。
あらすじには書いてないがもう一人、麻生藍子(あそう あいこ)登場する。こちらも主人公と淡い恋愛模様はある。
どうでもいい話だが、久しぶりに読み返して勘違いに気付いた部分があった。
I”sに登場する主人公に好意を寄せる女性キャラはイニシャルがIだと思っていたが、久しぶりに読み返すと麻生藍子はAだった。
感想
話のテンポは良いのだが、少しの不満はある。
高校卒業後の部分は少しだけ蛇足感が無いとも言えない。かと言って卒業後が無い方が良いわけではない。
芸能界で活動するヒロインと浪人生のカップルにやはり現実感は無い気がもするのでこのあたりで少し私は序盤のようなモヤモヤ感は減ったと思う。
けっして話の出来が悪い訳ではないのだが・・
まとめ
恋愛マンガをあまり読まない私(他はハチクロくらいか・・?)が唯一と言っていいほど読んだ漫画かもしれない。
少年誌で連載されているが、この漫画を読んで本当に役立つのは同年代の女子かもしれない。
特に一般高校生男子のいわゆるエロスや恋愛の妄想、そしてピュアな部分が上手く描かれた作品だと思う。
思春期男子の脳内に存在する異性に対するエロスと愛との葛藤を知るには最上の作品だ。