漫画・【江川と西本】の感想。プロ野球の歴史と側面を知る

私が観戦するスポーツと言えばプロ野球と日本代表のサッカーくらい。

しかしプロ野球の雑学的な話は好きだ。まぁ特に面白いのは80年台のパ・リーグの裏話などだが・・

そんな私にもぴったりな漫画、それが江川と西本だ。

若い読者には歴史上の話だろう。私も巨人軍の話V9時代は生まれてもないし江川卓も昔にファミスタにいたね・・くらいの知識で読み出した。

そうそう西本はファミスタで、(にしもも)と登録されていた。

 

江川と西本 あらすじは??

西本の兄・正夫が一塁手を務める松山商業が第51回全国高等学校野球選手権大会決勝で太田幸司の三沢高校に勝利したところから物語は始まる。高校時代は練習試合での江川と西本の邂逅、甲子園での江川や定岡、原の活躍が描かれる。甲子園へ行けなかった西本はドラフト外で巨人に入団。長嶋監督のスパルタ指導に耐えつつ、同年1位指名の定岡より先に1軍に定着したところで江川の巨人入団に絡んだ騒動(江川事件)が起きる。

Wikipediaより引用

現在は江川事件後まで話は進行中。

江川事件後もまだまだ裏話的な事はいくらでもあり読んでいて非常に面白い。

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作者 出版社 連載雑誌

小学館のビッグコミックスペリオールにて連載中。

原作者は森高 夕次、作画が星野 泰視だ。

原作者の森高夕次も漫画家である。

が、原作も多数手がけていてやはり野球モノが多い。

現在はプロ野球と金の関係がディープに描かれている人気連載中のグラゼニ(こちらも名作)も手がけている。

漫画家の時のペンネームは、コージィ城倉で、おれはキャプテン等の作品数も多い。

作画が星野 泰視は代表作が哲也-雀聖と呼ばれた男

この漫画は少年誌で伝説的雀鬼の阿佐田哲也を描いた作品。私はこちらも大ファン。

調べていて分かったことだがジャイアンツファンのようだ。

生まれ年から考えると第1次長嶋監督時代を見ていた世代だろうか?

ジャンルは野球マンガだが・・

ジャンルは野球漫画といえば野球漫画だ。しかし試合中の燃えるような描写やハラハラの一球投げるのに以上にページを使うような事はない。

この点で適切なジャンル分けは野球歴史漫画といったトコだろう。

実在の二人の選手(ライバル関係)を書いている野球モノは珍しい。

物語は基本的に西本の目線で進んでいく事で、江川というとんでもないライバルがどれだけ凄いピッチャーだったのかがライブで見ていなかった読者も当時の空気を知れると思う。

個人的には私の知っている松坂、ダルビッシュ、斎藤佑樹などのスターと並べて見てもきっと江川は頭2つは抜けていそうな感じだ。

もちろん実力もだが客寄せという意味でも。

また江川事件の時の小林繁の行動を検証していたり、どこまでもマニアックな感じがたまらない。

あと江川事件の後のV9後の巨人軍の低迷やその裏側が描かれているのは非常に面白い。

長島茂雄がどこまでも入団当時の江川には甘い事や、巨人愛ゆえの鉄拳制裁、これは私の世代が見ていたミスターとは違う印象で新しい発見だった。

江川と西本 怒れる長島

江川と西本7巻より

あの時代の理不尽なトレーニングや精神論まかせの体罰、プロ野球の同じチームと言えどライバルに対しての嫉妬などの精神面の描写は本当に読んでいておもしろい。

現在では口憚られるようなエピソードもたくさんあるのであの時代のプロ野球をよく窺い知れる漫画。

マトメ 評価

現在も連載中で楽しみにしている漫画の一つ。

どこの時代まで描かれるのかは未だ分からないのだが、後に西本はドラゴンズにトレードに出される事はわかっているので、そのあたりの波乱めいた所も楽しみにしている。